検診の流れ
検診の流れを確認し、子宮頸がん検診を体験してみましょう
Flow.1 電話確認
あらかじめ電話で確認しよう。
婦人科検診では予約が必要な病院や検診センターが多いので、前もって電話で確かめておきましょう。また休診日や受診時間、費用について聞くことも忘れずに。
Flow.2 受付
検診当日は受付をして、待合室へ。
検診施設に行ったら、まずは受付で予約している場合は名前を、予約していない場合は子宮頸がん検査の旨を伝えましょう。事前に問診票が送られてきていない場合は、ここで記入しましょう。
Flow.3 問診
診察室で問診を受ける。
名前を呼ばれたら、問診、視診、内診などの診察を受けます。問診では流産、中絶の有無、性交渉の経験など答えにくい質問をされることがありますが、正直に話すことが大事です。その情報が外部にもれることは絶対ありません。
Flow.4 脱衣
診察と検査のために脱衣。
下着(パンティ、ガードル、ストッキング)とパンツは脱ぎます。スカートはそのまま、上半身も脱ぐ必要はありません。検診センターなどでは受付を済ませると、検査着に着替えることもあります。
Flow.5 検査
内診台で内診と検査。
内診台に上がり、ひざを立てて、足を開きます。通常は医師との間はカーテンで遮られますが、見えないのがかえって不安に思えるなら、その旨を伝えましょう。最近ではカーテンのない内診台も多くなっています。また、座った状態から診察の姿勢に自動的に動く内診台もあります。
内診では何をするの?
初めてなら、内診に抵抗があるのは当然です。でも内診の手順を知っておけば安心です。重要な診察ですからリラックスして臨みましょう。内診は片方の手の指を膣内に入れ、もう片方の手でお腹を押して、子宮、卵巣、子宮周辺を触診します。
検査は何をするの?
子宮頸部の粘膜細胞を麺棒やブラシなどでぬぐい取り採取するだけなので、痛みはほとんどなく、その間は30秒から1分。ここで採取した細胞を 使って、その後細胞診を行います。HPV検査も細胞の採取方法はまったく同じです。
Flow.6 結果の確認
検査結果は、郵送または実施施設に聞きに行くことになります。
細胞診の結果はどのようにわかるの?
検査結果は細胞の状態により、下記のように判定され、通常2~3週間後に郵送されます。
細胞診の判定結果(ベセスダシステム)
結果 | 略語 | 指定される 病理診断 |
従来の クラス分類 |
運用 |
---|---|---|---|---|
陰性 | NILM | 非腫瘍性所見、炎症 | I、II | 異常なし:定期検査 |
意義不明な異型扁平上皮細胞 | ASC-US | 軽度扁平上皮内病変疑い | II-IIIa |
|
HSILを除外できない異型扁平上皮細胞 | ASC-H | 高度扁平上皮内病変疑い | IIIa-b | 要精密検査:コルボ、生検 |
軽度扁平上皮内病変 | LSIL | HPV感染 軽度異形成 |
IIIa | |
高度扁平上皮内病変 | HSIL | 中等度異形成 高度異形成 上皮内癌 |
IIIa IIIb IV |
|
扁平上皮癌 | SCC | 扁平上皮癌 | V |
HPV検査の結果はどのようにわかるの?
HPV検査の結果は感染の有無を判定し「陰性」と「陽性」に分類して診断されます。結果の通知は通常1~2週間後に郵送されるか、実施施設に結果を聞きに行くことになります。その後の検診については、実施施設の医師の指示を受けて下さい。
検査結果を確認したらどうするの?
検診で異常が見つかった場合は、必ず精密検査を受けましょう。陰性の場合も、今後の定期的な受診をお勧めします。